彫刻が出来るまで
文字彫刻の工程
1.石目を選択
皆さんご存知でしょうか?
石にも「木目」と同じように「石目」があるのを!
石目には「正目」「逆目」があり、正面の文字には「正目」が適していると言われてます。
※洋型石碑の場合はこの限りでは在りません。
2.文字を写す
正面が決定したら、今度は石に特殊な糊を塗りサンドブラスト用のゴムシートを張ります。
このとき注意点が1つ、石とゴムシートの間に空気が入らないように致します。
これが終わりましたら、文字写しを致します。
弊社では一文字・一文字バランスを見ながら写してゆきます。
3.検査
文字を写し終わったら、今度は実際に彫刻する職人の眼によってバランスを見ます。
このとき職人が気をつけるのは実際に彫る深さ(字の細いところは浅く、太いところは深く)を念頭に入れ、全体のバランスを見ます。
4.文字切り
検査が終わりましたら、今度は「字切り」と呼ばれる作業に入ります。
ここまでの作業で、出来上がりの約半分以上が決まります。
5.彫刻
文字切りが終わったら、いよいよ彫刻です。
弊社では「サンドブラスト」という技法で行います。
空気の圧力と共に「炭化珪素」と呼ばれる特殊な砂状のものを、直接彫りたい場所に吹き付けて彫刻いたします。
この作業の注意点は・・
1:深さ
2:一画・一画が線で区切れているか?
3:どれだけ平らに出来るか・・・です。
弊社は字彫り場の中に三つの蛍光灯が入っております。
その蛍光灯の反射によって出来る影で、彫刻した文字の深さや平らさを測って彫刻しております。
6.ゴムはがし
彫刻が終わったら、ゴムシートを丁寧に剥します。
7.完成
心が歪んじゃ 字も歪む
だから 腕も使うが 心で刻む